インビザラインとワイヤー 治るのはどちらがはやいか？

徳島県　徳島市　喜多デンタルクリニック  

歯科医師・院長　喜多大作  

□インビザライン矯正とワイヤー矯正とは 

ワイヤー矯正は、一般的に広く知られている矯正方法であり、歯列矯正と聞いて思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。歯の表面にブラケットと呼ばれる矯正装置を装着し、ワイヤーを通して繋ぎ、歯を移動していきます。矯正方法のなかでも適応症例が多いと言われていますが、一方で歯科医師の腕によって結果が大きく左右されてしまうと言われています。金属製の装置を使用するため、矯正装置が目立つというデメリットもあります。 

インビザラインはマウスピース型矯正のなかのひとつで、歯の型を採って透明のマウスピースを製作し、歯に装着することでゆっくりと歯を適切な場所へ移動していく矯正方法です。現在世界100ヶ国以上の国で1,300万人以上の人が治療を受けており、世界的に注目を集めている近年人気の歯列矯正方法です。矯正装置が透明のため、矯正していることを周囲に気づかれない、痛みが少ない、取り外しができるなどの大きなメリットがある反面、徹底した自己管理が必要になります。 

□治るのが早いのは？ 

気になる矯正期間ですが、ワイヤー矯正の場合は、表側矯正の場合は矯正期間は短くなる傾向にあると言われています。また、部分矯正は範囲が狭いため、当然全体矯正よりも矯正期間は短くなります。 

効果を実感できるようになるのはワイヤー矯正もインビザラインも2ヶ月くらいから、総合的な治療期間もどちらも全体矯正の場合1〜3年、部分矯正の場合2ヶ月〜1年程度と言われています。そのため、治りのはやさにそれほど差はないと言えるでしょう。どちらの矯正方法を選択するのかよりも、歯の状態やお口の中の環境など、個人差が影響してくることが多いようです。 

しかし、マウスピース矯正は矯正装置の交換を自分で行えるため、ワイヤー矯正よりも通院の頻度は低くなります。この点では負担が少ないのはインビザラインと言えるかもしれませんね。 

□まとめ 

インビザラインによるマウスピース矯正とワイヤー矯正では、矯正期間にそれほど差はなく、治りのはやさには個人差が影響してきます。 

矯正治療をする際に一番大切なのは、どこが一番気になっていて自分には何が合っているのかをきちんと把握して担当医と相談していくことです。 

矯正治療が気になっている人はぜひ参考にしてみてくださいね！ 

当院でも矯正治療をおこなっておりますので、お悩みがある際はお気軽にご相談ください。