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歯周病は何歳からなるの?子どもも注意したい歯肉炎との違いを解説
2025-11-14 カテゴリ:ブログ

「歯周病は大人がかかる病気」と思っていませんか?実は子どもでも歯ぐきが腫れる「歯肉炎」など、歯周病の初期症状が見られることがあります。歯周病とは、歯を支える組織に炎症が起こる病気の総称で、放置すると歯を失う原因にもつながります。

では、歯周病は一体“何歳から”始まるのでしょうか?この記事では、子どもから大人まで年代ごとに注意すべきポイントをわかりやすく解説し、予防につなげるヒントをご紹介します。

歯周病は子どもでもなるの?まず「歯肉炎」と「歯周炎」の違いを理解しよう

歯周病は子どもでもなるの?まず「歯肉炎」と「歯周炎」の違いを理解しよう

「歯周病」という言葉を耳にすると、大人だけがなる病気のように思われがちですが、実は子どもでも注意が必要です。ただし、子どもの場合は大人と同じように進行するわけではなく、その多くが「歯肉炎」という軽い段階でとどまるのが特徴です。

ここではまず、歯周病の基本的な仕組みと、子どもに起こりやすい症状について整理してみましょう。

歯周病は「歯を支える組織に炎症が起こる病気」の総称

歯周病とは、歯そのものではなく「歯を支える組織(歯ぐきや骨)」に炎症が起こる病気のことを指します。

つまり「歯の周りの病気=歯周病」と覚えておくとわかりやすいでしょう。歯周病という大きなくくりの中には、 「歯肉炎」や「歯周炎」 といった病気も含まれています。

初期は「歯肉炎(歯ぐきが腫れる)」→進行すると「歯周炎(骨まで炎症)」に

歯周病の最初の段階は「歯肉炎」。これは歯ぐきだけが炎症を起こし、赤く腫れたり、歯みがきのときに血が出たりする状態です。

これを放置すると炎症が歯を支える骨にまで広がり、「歯周炎」と呼ばれるより重い状態になります。歯周炎になると骨が溶け始め、歯がグラグラして最悪の場合は抜けてしまうこともあります。

子どもでは基本的に「骨が溶ける=歯周炎」はまれで多くは歯肉炎

子どもの場合、歯ぐきが腫れる「歯肉炎」は珍しくありませんが、骨まで影響が及ぶ「歯周炎」に進行することはほとんどありません。

多くは歯みがき不足や仕上げ磨きの不十分さから歯ぐきが炎症を起こしているケースです。

まれに「若年性歯周炎」が起こるケースもある

例外的に、10代後半から20代の若い世代で「若年性歯周炎」という病気が起こる場合があります。これは短期間で骨が大きく溶ける、進行の速い歯周病で、特別な注意が必要です。

頻度は少ないものの、早期発見と治療がとても大切になります。

子どもに多い歯肉炎・歯周炎の種類

子どもに多い歯肉炎・歯周炎の種類

子どもの歯ぐきは成長や生活習慣の影響を受けやすく、炎症を起こすことがあります。ここでは代表的な歯肉炎・歯周炎について詳しく解説します。

萌出性歯肉炎

永久歯が生え始める時期に多い歯肉炎です。歯が生えてくる途中では、歯と歯ぐきの間にすき間ができ、歯ブラシが届きにくくなります。そのため汚れ(プラーク)が残りやすく、歯ぐきが赤く腫れたり、軽く触れると出血したりします。

多くは歯の萌出が進んで歯ぐきの環境が安定すると改善しますが、放置すると炎症が広がることもあるため、丁寧な仕上げ磨きや定期的なチェックが大切です。

不潔性歯肉炎

名前のとおり「口の中が清潔に保てていない」ことが原因で起こる炎症です。歯磨きが不十分でプラークや歯石がたまると、歯ぐきが腫れて赤くなったり、歯磨きのときに出血したりします。

子どもはまだ自分で正しく歯を磨けないことが多いため、保護者の仕上げ磨きが不足すると発症しやすい傾向があります。毎日のケアに加え、歯科医院での定期的なクリーニングで予防できます。

思春期性歯肉炎

小学校高学年から中学生にかけて多くみられる歯肉炎です。思春期はホルモンバランスの変化によって歯ぐきが敏感になり、少しの汚れでも炎症を起こしやすくなります。そのため「きちんと磨いているのに歯ぐきが腫れる」と感じるケースもあります。特徴としては、歯ぐきが全体的に赤くなりやすく、出血しやすい点です。ホルモンの影響で一時的に起こることが多いですが、清潔に保つことが症状を軽くするカギとなります。

若年性歯周炎

10代後半から20代前半にかけて、まれに見られる病気です。一般的な歯肉炎と異なり、進行が速く、歯を支える骨(歯槽骨)が急激に溶けてしまうのが特徴です。原因は歯周病菌への強い反応や遺伝的な要因が関与していると考えられています。

放置すると短期間で歯が揺れたり抜けたりするリスクがあるため、早期発見と専門的な治療が欠かせません。

子どもの歯周病・歯肉炎のサイン

子どもの歯周病・歯肉炎のサイン

子どもは自分で「歯ぐきが痛い」「血が出る」とはっきり訴えられないこともあります。そのため、保護者が日常生活の中でサインに気づいてあげることがとても大切です。ここでは代表的な症状を紹介します。

歯ぐきが赤く腫れている

健康な歯ぐきは引き締まった薄いピンク色をしています。ところが、炎症が起こると血流が増えて赤くなり、腫れてプクッと膨らんだように見えます。特に歯と歯の間や歯の根元は汚れが残りやすいため、そこに炎症が出やすいのが特徴です。

鏡で口の中をのぞいたときに「歯ぐきの色が濃い」「輪郭が丸みを帯びている」と感じたら注意が必要です。

歯みがきの時に出血する

歯ブラシをあてたときに出血がある場合、それは歯ぐきに炎症があるサインです。子どもは「痛い」とは言わないことも多く、保護者が仕上げ磨きをしたときに血を見て初めて気づくケースも少なくありません。

出血を「強く磨きすぎたせい」と思って放置すると、炎症が進んでしまうことがあります。軽い力で磨いても出血が続くときは、早めに歯科を受診するのがおすすめです。

口臭が強い

子どもであっても、口の中に細菌や炎症があると口臭が発生します。特に、歯を磨いた直後なのににおいが気になる場合は、歯肉炎やむし歯などのトラブルが隠れていることがあります。

子ども自身はにおいに気づかないことが多いので、家族が抱っこしたときや会話の中で違和感を感じたら、チェックしてあげると安心です。

歯ぐきが下がってきたように見える

歯ぐきの炎症が進行すると、歯を支えている歯肉が少しずつ下がって歯が長く見えることがあります。子どもではまれですが、「若年性歯周炎」と呼ばれる特殊なケースでは、このような症状が見られることもあります。

歯ぐきが下がると歯の根元が露出し、知覚過敏や将来的な歯の揺れにもつながるため、早期の発見と治療が大切です。

子どもの歯周病・歯肉炎を予防する方法

子どもの歯周病・歯肉炎を予防する方法

子どもの歯周病や歯肉炎は、早めに気づいて対策をとれば防げるものがほとんどです。大人のように骨が溶けてしまう重度の歯周病はまれですが、歯ぐきの炎症は放置すると悪化しやすく、将来の歯並びや口の健康にも影響を与えることがあります。

 

ここでは、毎日の生活でできる予防方法をわかりやすく整理しました。

毎日の歯みがき

予防の基本は、やはり毎日の歯みがきです。歯垢(プラーク)は、炎症を引き起こす細菌のすみかになります。小さな子どもは自分で磨くだけではどうしても磨き残しが多くなってしまうため、仕上げ磨きが欠かせません。

特に歯と歯の間、歯ぐきのきわ、奥歯の溝は汚れがたまりやすい部分です。親御さんが仕上げ磨きでフォローすることで、歯ぐきの健康を守ることができます。

定期的な歯科検診とクリーニング

どれだけ家庭でケアをしていても、歯ブラシだけでは取りきれない汚れが少しずつたまっていきます。

そのため、定期的に歯科医院での検診とクリーニングを受けることが大切です。専門家によるチェックで「炎症の初期サイン」を早めに発見でき、トラブルが大きくなる前に対応できます。

特に子どもは成長に伴ってお口の環境も変化するため、定期的な診察で状態を見守ることが予防につながります。

食生活の見直し

甘いお菓子やジュースを頻繁に摂ると、歯に汚れが残りやすく、炎症や虫歯のリスクが高まります。食べる時間や回数を工夫し、だらだら食べを避けることが大切です。

また、よく噛んで食べる習慣をつけることもポイントです。硬めの食材をしっかり噛むことで唾液が出やすくなり、口の中を自然に洗浄する働きが高まります。

早めの予防ケアで、健康な歯と笑顔を一生守る

喜多デンタルクリニック 内観

歯周病は大人だけでなく、子どもの頃から「歯肉炎」という形で始まることがあります。小さなサインを見逃さず、早めに予防ケアを習慣化することが、将来の歯と全身の健康を守る大切なポイントです。

徳島県徳島市の喜多デンタルクリニックでは、「お口の健康が全身の健康につながる」という理念のもと、子どもから大人までライフステージに合わせた予防歯科を行っています。歯周病や歯肉炎の早期発見・治療はもちろん、歯並びや口呼吸、生活習慣までを視野に入れたトータルケアを提供しています。

「歯周病は何歳から?」と不安になったときこそ、ぜひお気軽にご相談ください。定期的な検診と正しいケアで、将来にわたって健康な歯と笑顔を守るサポートをいたします。

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