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歯周病は歯磨きで治りますか?放置すると危険な理由とケアのコツ
2025-12-26 カテゴリ:ブログ

「歯ぐきから血が出るけれど、歯磨きをしっかりすれば治るのかな?」

「歯周病って、歯磨きを変えれば改善できるの?」

そんな疑問を持つ方はとても多くいらっしゃいます。確かに、歯周病と歯磨きには深い関係がありますが、歯磨きだけで治るケースはなかなかありません。

この記事では、歯周病が歯磨きだけで治らないと言われる理由や、予防・進行を止めるために必要な正しいケア方法について解説します。これから歯周病対策を始めたい方や、症状が気になり始めた方は、ぜひ参考にしてください。

歯周病になったら歯磨きだけで治すことはできない!

歯周病になったら歯磨きだけで治すことはできない!

「最近歯ぐきから血が出る」「口臭が気になる」など、歯周病を疑うサインが出てきたときに、まず「歯磨きをがんばれば治るのでは?」と考える方は少なくありません。

しかし、一度発症した歯周病は、歯磨きだけで治すことはできません。

歯周病は、歯と歯ぐきの境目に付着した細菌のかたまり(プラーク)や歯石が原因で起こる病気です。特に歯石は、歯ブラシでは取り除くことができないため、歯科医院で専門的に除去しなければ進行が止まりません。

さらに歯周病が進むと、歯周ポケット(歯と歯ぐきのすき間)に汚れが入り込み、そこに細菌が増殖して炎症が悪化します。目に見えない深い部分の汚れも、家庭での歯磨きでは届きません。

歯周病の症状が出たら歯医者に

「歯ぐきが腫れている」「出血しやすくなった」「口臭が気になる」などの初期症状が出た段階で、歯周病はすでに進行を始めている可能性があります。

痛みがなくても油断は禁物で、放置すると

  • 歯ぐきが下がる
  • 歯がグラグラする
  • 噛むと痛みが出る
  • 最終的には歯が抜けてしまう

といった深刻な症状へつながります。

早期であればあるほど、治療の負担も少なく、元の状態へ近づけられる可能性も高くなります。 「最近おかしいな…」と感じたときこそ、歯科医院を受診するタイミングです。

歯周病予防・進行を防ぐために大切なのは毎日の歯磨き!

歯周病予防・進行を防ぐために大切なのは毎日の歯磨き!

歯周病を歯磨きだけで治すことはできませんが、歯周病の予防や進行を止めるために、毎日の歯磨きは最も重要な習慣です。

歯周病の直接の原因となるプラーク(細菌のかたまり)は、食事をするたびにお口の中に形成されます。これは、ブラッシングで物理的に落とさない限りそのまま残り、歯石へと変化し歯周病を進行させる原因です。

そのため、治療できれいにしてもらったあとも、日々のセルフケアができていなければ、歯周病は必ず再発します。

発症した歯周病を歯磨きのみで治すことはできませんが、これ以上進行させない、予防するための基本は歯磨きなのです。

歯周病を予防・進行させないための歯磨きのポイント

歯周病を予防・進行させないための歯磨きのポイント

歯周病を予防し、治療後の良い状態を保つためには、毎日の歯磨きの質がとても重要。特に歯周病は、「歯と歯ぐきの境目」に細菌が溜まることで進行する病気のため、ただ表面をこすっているだけの磨き方では不十分です。

ここでは、歯科医院でも指導される、歯周病予防に効果的な歯磨きのコツを解説します。

歯と歯ぐきの隙間を重点的に磨く

歯周病の原因となるプラーク(細菌のかたまり)は、歯と歯ぐきの境目=歯頸部(しけいぶ)に特に溜まりやすい傾向があります。
この部分に歯ブラシの毛先をしっかり届かせ、小刻みに優しく動かしながら汚れを落とすことが最も重要なポイントです。

とくに歯周ポケットが深くなり始めている方は、ここを磨けるかどうかが歯周病の進行を左右します。

歯ブラシの角度は45度を意識

歯ブラシは、歯と歯ぐきの境目に対して45度の角度であてることで、毛先が自然とポケットの入り口に届きやすくなります。垂直・水平に当てる磨き方では、歯の表面しか磨けず、肝心な「境目のプラーク」を落としきれません。

45度に傾けて細かいストロークで磨くことで、歯ぐきを傷つけずに、汚れだけを効率よく取り除けるため、歯周病予防に大きな効果があります。

力を入れすぎず、毛先をポケットにそっと当てる

強い力でゴシゴシ磨くと、汚れが落ちるどころか、歯ぐきが傷ついて歯肉退縮(歯ぐき下がり)の原因にもなります。歯ブラシは「ペンを持つように軽く握り」、やさしい力で動かすのが理想です。

毛先のしなりを使いながら、歯周ポケットの入り口にそっと差し込むようにして磨くことで、深い部分のプラークを効率よく除去できます。

歯間ブラシ・フロスを必ず併用する

歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れを落とすことはできません。実は、歯と歯の間にはプラークの約40%が残ると言われており、ここが磨けていないと歯周病は必ず進行します。

歯間ブラシやデンタルフロスを使うことで、

  • 歯と歯の間の細菌をしっかり除去
  • 歯ぐきの炎症を抑える
  • 口臭の予防にも効果的

といったメリットがあります。

とくに歯周ポケットが深くなっている方や、歯ぐきが下がってすき間が広がっている方には、歯間ブラシの併用が必須です。「歯ブラシ+歯間ケア」が習慣になることで、歯周病の再発リスクを大幅に下げられます。

歯ブラシは1ヶ月に1回は交換する

歯ブラシは使い続けるうちに毛先が広がり、汚れを落とす力が大きく低下してしまいます。見た目はまだ使えそうでも、毛のコシが弱くなっていると、歯周ポケットの汚れに毛先が届かず、磨き残しが増えてしまいます。

そのため、歯ブラシは 1ヶ月に1回の交換が理想 です。

毛先が広がってきたと感じたら、1ヶ月以内でも交換してください。新しい歯ブラシは毛先がしっかり当たるため、歯周病予防の効果も大きく高まります。

歯周病の怖さ・放置することの影響

歯周病の怖さ・放置することの影響

歯周病は「歯ぐきの病気」と思われがちですが、実はお口だけでなく全身の健康にも影響を及ぼす深刻な疾患です。しかも、進行しても痛みが出にくいため、気づいたときには手遅れになっているケースも少なくありません。

ここでは、歯周病を放置することで起こる主なリスクについて、わかりやすく説明します。

歯を失う最も多い原因

歯周病は、日本人が歯を失う原因の中で最も多い病気です。初期の段階では歯ぐきが腫れたり出血したりするだけですが、病気が進行すると歯を支えている「歯槽骨」が少しずつ溶けていきます。

この骨は一度失われると元に戻りにくく、さらに炎症が続くと歯と歯ぐきの間のすき間(歯周ポケット)が深くなり、細菌が繁殖しやすい環境に。

  • 歯がだんだん揺れ始める
  • 噛むと痛む
  • 最終的には自然に抜けてしまう
     

といった状態になることも珍しくありません。

むし歯のように強い痛みが出ないまま進行するため、「痛くないから大丈夫」と放置してしまい、気づいたときにはすでに重度」というケースが多いのが特徴です。早めに治療するほど、歯を残せる可能性が高くなります。

全身疾患の発症にもつながる

歯周病菌はお口の中だけで悪さをするわけではありません。炎症が続くと、細菌や毒素が血管を通じて全身に広がり、さまざまな病気のリスクを高めます。近年では多くの研究により、歯周病と以下の疾患との関連が明らかになっています。

  • 糖尿病:歯周病があると血糖値のコントロールが難しくなり、悪循環を引き起こす。
  • 心筋梗塞・動脈硬化:歯周病菌が血管に炎症を起こし、血管のつまりを助長する。
  • 脳梗塞:血流に入った歯周病菌が脳の血管に影響し、発症リスクを高める可能性。
  • 誤嚥性肺炎:高齢者では、口の中の細菌が肺に入ることで肺炎を起こしやすくなる。
  • 早産・低体重児出産:妊娠中の歯周病は早産のリスクを高めるとされている。

このように歯周病は、単なる「口の中の病気」ではなく、全身の健康に大きく影響する生活習慣病の一つとも言われています。放置すればするほど、体への負担が大きくなるため注意が必要です。

歯ぐきが下がり見た目のコンプレックスにつながる

歯周病が進行すると、歯ぐきが炎症によって腫れたり、逆にやせて下がる「歯肉退縮(しにくたいしゅく)」という症状が起こります。

歯ぐきが下がると以下のような変化が起こり、見た目にも大きく影響します。

  • 歯が長く見える
  • 歯と歯の間にすき間ができる
  • 黒い三角形(ブラックトライアングル)が目立つ
  • すき間に食べ物が詰まりやすくなる

特に前歯の歯ぐきが下がると、笑った時や話すときに気になり、「人前で笑えなくなった」 「写真に写りたくなくなった」 といった、心理的なコンプレックスにつながることも少なくありません。

また、歯ぐきが下がることで知覚過敏が起きやすくなり、冷たいものがしみて生活に支障が出ることも。歯肉退縮は放置すると元には戻りにくいため、早めの治療とケアが見た目の維持にとっても非常に重要です。

喜多デンタルクリニックでできる歯周病の治療

喜多デンタルクリニック

喜多デンタルクリニックでは、歯周病を「進行させない」「再発させない」ための治療から、重度の方に向けた専門治療まで、患者さま一人ひとりに合わせたオーダーメイドの歯周病治療を行っています。

歯周病は進行度によって必要な治療が大きく異なるため、まずは歯周ポケットの測定・レントゲン・歯科用CT・マイクロスコープなどを用いて、現在のお口の状態をしっかり把握します。そのうえで、以下のようなステップに沿って治療を進めます。

  • スケーリング・ルートプレーニングによる歯石と細菌の徹底除去
  • 生活習慣や歯磨き方法の見直しによる再発予防
  • 必要に応じて歯周組織再生療法などの専門的アプローチ
  • 治療後の定期的なメンテナンスで長期的な安定をサポート

さらに、外科治療が必要なケースでも、できる限り痛みや負担を抑え、歯を残すための最善策をご提案しています。

ブルーラジカル導入

喜多デンタルクリニックでは、徳島県内でいち早く「ブルーラジカル」を導入し、外科治療以外の選択肢を希望される患者さまにも幅広く対応しています。

ブルーラジカルは、東北大学と医療機器メーカーが共同開発した非外科的な歯周病治療です。過酸化水素と青色LEDを組み合わせることで、歯周ポケット内部に高い殺菌力を持つ「ラジカル(活性酸素)」を発生させ、歯周病菌を99.99%除去します。

従来の治療では「手術が必要」と言われていたケースでも、ブルーラジカルなら切らずに治す治療の可能性が広がります。

喜多デンタルクリニックでは、歯周病治療を「症状を抑えるだけ」で終わらせず、再発を防ぐための長期的な管理まで一貫してサポートしています。 「歯ぐきが気になる」「治療してもすぐ再発してしまう」「手術は避けたい」という方も、ぜひ一度ご相談ください。

 

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  • 〒770-8052
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  • 電話番号:088-653-8040
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  • その他:全診療室完全個室、CT完備、etc

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